■このコーナーでは、私が観たライブの中から印象に残ったものをピックアップして
  レポートしていきたいと思います。
 
 
7月3日(月)/ 渡辺貞夫withジャッキー・マクリーン / ブルーノート東京
 
最初に言ってしまいますが、私は10代のときからこの二人の大ファンです。 なのでミーハーな部分も多く、長くなります。ごかんべんを!!

当日、昼すぎにチケットを買いに並んで待ってると、リハーサル中の音がもれてきてました。 「むむ、ムース・ザ・ムーチェだ。そしてこれはナベサダの音。がんがん吹いてる。まちきれない。」
で、その夜2ndセットです。ステージに現れた二人はいきなりBilliesBounceからスタート。マクリーンが 部分的にハモリをいれてテーマを吹く。ソロは二人ともがんがんイッてます。
 
二人の楽器はともにゴールドプレート。ナベサダはserie2におそらくグレゴリーかメイヤー,マクリーンはserie3かMark6にオットーリンクのメタルという印象をもちました。特にマクリーンの楽器のベルのところにJackie MaCleanの文字が彫っていた!
2曲目はなんとsolar。やるとは思わなかったなあ。バップでせめるのかと思ったので・・。ナベサダはこの転調の多い曲をスピード感のあるソロをとりました。ツーファイブをきっちりおさえつつメロディックなソロ。マクリーンもオーソドックスなラインだけどリズムに自由さがあり、スケールの大きなソロを吹きました。
二人の音色の違いもおもしろかったです。マクリーンは密度の濃い太い音でした。ナベサダはやわらかくしなやかな音なのですが、やや薄い印象を受けました。
3,4曲目はそれぞれのオリジナルでした。ナベサダのsmokin' areaでは二人がユニゾンで演奏するパートでおもしろいところがありました。4ビートで8分音符のウラの位置が、ナベサダのほうがマクリーンに比べて少し前でした。おそらくナベサダの方が正しいのですが、二人の演奏に対する考え方みたいなものが垣間見えたような気がしました。
つまりナベサダは自分の演奏でグルーブ感もバンドもぐいぐい引っぱっていく。マクリーンはバンドのグルーブにのっかってラインを吹いていこうとする感じでした。
マクリーンのオリジナルMr.E。これはむつかしそうだ。かなりコードチェンジがキツそうです。でもバッチリでした。二人とも年配ですが、いまだに相当練習しているのがわかります。
このあと、スローのold folksではビートのスペースをいかして、けっして吹きすぎないソロを取るのはさすが、ヴェテランな二人。
6曲目は a night in Tunisia。何度も演った(やった)曲のはずです。でも昔のように吹かずに今の自分を表現しようとしているようでした。二人とも巨匠なのに巨匠然としていなく前向きにチャレンジしようとしているのはすごい。  ラストはマイルスのThe theme。いわゆるリズムチェンジの曲です。二人ともスピード感あるソロを取りました。ビバップなラインをおさえつつブルーノートな感じをだすナベサダ。同じくビバップなラインにメカニカルな(しかもそーとー難しそうな)フレーズを交えスケール感のあるマクリーン。
アンコールにParker's mood。スローブルースだけど密度の濃い演奏。ああ、来てよかった。ブラジルやアフリカといった多種多様な音楽と交流しているナベサダですが、ルーツはここです。しかもマクリーンと演奏!私には最高のライブでした。