商業書道について


「書と商業書道は違うんですか?」
「商業書道とは何ですか?」
最近はテレビや雑誌などメディアに露出する機会が増え、その度にこういったご質問を頂きます。
書と商業書道はどちらも筆を使い、文字を書く事には変わりありません。制作に対する気持ちや環境も同じです。1つ違うとすれば、商業書道は筆で文字を書く前に、クライアント(依頼者)からの依頼があります。クライアントの出すイメージを忠実に筆文字として形にするのが、この仕事です。
時には自分の気にそぐわない筆文字が採用され、街中の人々の目に触れる事もあります。幸いにこのケースは少ない方ですが、自分本意な文字を書く事は結果的に不採用にも繋がります。
商業書道とは、文字通りあくまで商業目的の書道です。例えば店鋪ロゴをはじめ、イベントなどのバナー、映画や雑誌のタイトル、商品パッケージやラベルと、その使用範囲は広範囲に渡ります。
また、多種多様な要望に答える為に、制作・研究が大切です。そこで核となるのが、書道です。創作文字、デザイン的な文字を書く為には古典の勉強を広く学ぶ必要があります。文字の形、特徴を知らずして創作文字にはつながりません。書道も筆を使い文字を書く点では同じですが、自分が納得するまで、また生涯に渡り勉強できる程奥が深い道です。


「アートとしての書」について


それは、文字工房・素(shiroki)の商業的に書かれた文字の対極にあります。私がライフワークとしているアートとしての書作品は、文字を主体にしたものではありません。文字の持つ「意味」が強く前へ出てしまうからです。文字を主体とし、創作から発展した作品は微妙に文字の形を残し、作者も文字を意識します。それを狙った作家も数多くいらっしゃいますが、私の作品では、頭で考える要素は極力取り払いたいと願い、このような手法に辿り着きました。気配、余韻、五感、色気、等々感覚的なものを感じる作品を創りたいと日々奮闘しています。それは、今まで培ってきた書の道だけでは容易に進むことができません。
関連リンク:
 sho-artist shirokiによるアートとしての書のサイト
 
 
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Column : 書・筆文字をめぐるあれこれ
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